ティト2016年11月27日1 分優しい川光る川辺の草原に 雲雀が飛ぶ 遠い皐月の昼下がり となりに並ぶ そっけなく優しい眼差しに 気がつく時が来た すべての時に 優しい眼差し 川のように 流れていた 私を見つめる 優しい眼差し 川のように 注がれていた いつもそこに流れる 優しい川を 感じられたなら そのまま...
ティト2016年11月27日1 分なみのうた今は 草が揺れる乾いた道も あの日 何も変わらない日が 最後に なった日 どこまでも 追いかけてくる波は 無邪気ないのちを包み 連れて行った 今残る わたしの悲しみは 波のように 止むことがない どうして と 言わないと決めても どうしては 涌き上がる...
ティト2016年11月27日1 分瞳を閉じて瞳を閉じて 胸に降る 小糠雨の音を聞け その雨が光るのを聞け 雨は雪に変わり 白い音の影を踏みながら 歩く 枝に積もる細い雪を そっと指でなぞるとき 溶けていく雪に 胸が躍る 足は 柔らかく 消えゆくものを追いかける 空気は 甘く透き通る 雪菓子の味 フクロウが目を覚まし...