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  • ティト

月を旅する


月を旅する

初めの月は真っ暗

沈黙の月

未知なる旅に心躍る

夜の隙間

二日月

想いの扉が開いた印

銀の弓

裏と表真半分半月

旅半ば光と影は

ひとつになり

互いの道を照らし出す

いつもわたしを

驚かせる

大きなまん丸おつきさま

笑っているのは満月

映っているのは

胸の内

きっとまた会える

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月光の靴

あなたの一歩一歩を ささえているものがあります それは名前のない世界の わたしです わたしのことを探しても 見つけられないでしょう 見つけられないからといって がっかりしないでください わたしがいるという証拠に あなたがいるのですから #詩

月とピアノ

月とピアノ 月の雫は タイサンボクの花に降る 屋根の瓦は海 月の歌聞いたよ 鳥を起こさぬよう そっと、月は 空から降りて来る 眠ったピアノに 手を置くと 初めて習う 調べのように 音を鳴らしていく キン ポロン キン ポロンロン キン キンポロンロン キン 真珠のような音が ピアノを飛び立つ 音は混ざりあい スケートのように滑らかに 夏の雷雨のように強く 子猫の寝息のように静かに 流れてひとつの川

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