ティト2018年1月9日1 分小さな太陽The little Sun 小さな太陽 「小さな太陽」Little sun 歩いていた 小さな太陽連れて 歩いていた 真っ白い雲の中 ときどき ふたりは泣いた 世界中の屋根に 雨が降るように (huhuhu huhuhuhu huhuhuhu) 歩いていた...
ティト2017年1月31日1 分海の歌 Umi no UtaINVISIBLE SEA 「見えない海」インスタレーションの記録と無声音朗読。 見たことのない、内側にある海を訪ねる。瓶に入れた海の詩が海に溶けていく。 海についての短詩11編。 ウィスパーヴォイス朗読とギター。 人のいない春の海へ行く。 ...
Ayaka Amoro2017年1月18日1 分枯れ葉雲が降りる白い道 わたしの後を 枯れ葉が カラカラと ついてくる うれしそうについてくる どこに行くのかな?と ついてくる きっと楽しいところだと ついてくる わたしの足は 振り向いて うれしそうな枯れ葉を 追いかけ始める 枯れ葉は空へ舞い上がり さようなら わたしは...
ティト2017年1月18日1 分秋と川秋が川に流れて行く 赤い葉が一枚 秋をのせて 流れて行く 流れて行く赤い葉を 追いかけて行く 赤い葉は瞬く間に消えて行く 赤い葉をのせた波を 追いかけて行く 波も瞬きの間に消えて行く どうしたって赤い葉は捕まえられない どうしたって赤い葉をのせた波は捕まえられない...
ティト2016年11月27日1 分声 わたしは声 宇宙を漂う声 あなたが見つけてくれるのを 待っています 待ちくたびれることは ないのです わたしは時間の外に在るから わたしは時より早く 無限の空間を旅している わたしは声 わたしは時の隙間を旅する声 わたしは声 いつも 歌っています いつも 話しかけています...
ティト2016年11月27日1 分いのちの音この 身体は生きて 枯れて また生まれるだろう 生まれたばかりの 真珠のような身体から 聞こえる音は 海のゆりかごの音 強くしなやかな 蒼い麦のような身体から 聞こえる音は 太陽の竪琴の音 地中に眠る ダイヤのような身体から 聞こえる音は 星のまばたきの音 生きている間...
ティト2016年11月27日1 分君が伝えにきたものは冷たい風の中 硬く閉じた 緑のつぼみが 心の中を きゅっとつまむ それは 生まれたばかりの 硬く閉じられた瞼 まだ何も触っていない 握り締められた シワのある手 まだ大地に触れたことのない 縮こまった足 きみは何を伝えるために やって来たのか 覚えている? 喜びだよ...
ティト2016年11月27日1 分ツバメ皐月の空を 自在に弧を描き ツバメが 日差しの波を 飛び越える 自分のスピードを楽しんで 空に浮かぶ虫を捕まえる 道を歩く大人に聞く 気分はどうだい? 光る雲にあいさつしたら にわか雨きらり 急な風に 街路樹の葉は裏返り 白い花を咲かせる どこを飛ぶにも...
ティト2016年11月27日1 分ヨハンナのリンゴ小さいヨハンナ記憶がない ヨハンナのリンゴ いつでも最初のリンゴ 小さいヨハンナ芝生の上で 姉さん剥いたリンゴを食べた あんまり美味しい味なので ヨハンナ芝生を転がって ぐるぐるぐるぐる 目が回り 姉さんいなくなっていた 大きいヨハンナ記憶がない ヨハンナのリンゴ...
わたしはマンゴー2016年11月27日1 分わたしはマンゴーわたしはマンゴー 小さな島で 風に吹かれて 揺れてます 海の歌を聴きながら みんなで祈る みんなで実る とうとがなし とうとがなし 私に水をくれる人 お礼にいちばん おいしくなりましょう わたしはマンゴー 小さな島で 風に吹かれて 揺れてます 人の歌を聴きながら...
ティト2016年11月27日1 分森に帰るあなたは一掴みの空の中に 森をつくる 夜のような森を そうすれば あなたに 見せてあげられるかもしれない 目の見えないあなたに 夜に満ちた森を 見せてあげられるかもしれない 星に埋め尽くされた光る闇 蛍舞う甘い泉は月の味 それを汲み上げ あなたの手に握らせてあげる...
ティト2016年11月27日1 分森へ行きましょう一掴みの空の中に 森をつくる 夜のような森を そうすれば あなたに 見せてあげられるかもしれない 目の見えないあなたに 夜に満ちた森を 見せてあげられるかもしれない 星に埋め尽くされた光る闇 蛍舞う甘い泉は月の味 それを汲み上げ あなたの手に握らせてあげる...
ティト2016年11月27日1 分ビッグフットビッグフットは 夜の空 ひとり星座を編んでいる 寂しい子どもをみつけると 星の毛布をなげるだろう 毛布をもらった子どもは 空の旅 両手に 笑い溢れさせ 宙返り ビッグフットは 森の中 ひとり神話を書いている 迷った大人を見つけると 星の毛布をなげるだろう...
ティト2016年11月27日1 分白いムクゲの庭白いムクゲが うたう庭 昨日とおなじ 花が咲き 昨日とおなじ あなたがいて 昨日とちがう 花が咲き 昨日とちがう 私がいて 並びます 松の枝渡る 風聞いて 黙ります 見せない涙 言えない またね ざやざやさやさや ざやざやさやさや 垣根も土も飛び石も ざやざやさやさや...
ティト2016年11月27日1 分あなたもスミレはあくびして 神秘的な 紫のリボンを 結びなおす 通り過ぎる風に聞く あなたも一緒に出掛けませんか? 眼鏡をはずして 本も閉じて 音楽も消して ノバラが笑って 金平糖こぼしながら 赤い花びら 白い花びら これが 道標ですと 小道の奥へ姿を消す...
ティト2016年11月27日1 分春の地面春の地面には 生と死が 仲良く並んで 手を繋いで眠っている 眠いのはそのせい おやすみ おはよう さよなら こんにちは 枯れた芝の下には 白くみずみずしい 根が伸びていく 何かを捕まえようと 伸びていく #詩
ティト2016年11月27日1 分あなたのみているものを私を 知りたければ 私の見ているものを みて 誰かのことを知りたければ その人が見ているものを見ればいい 私の目には いつも野原が映る 見えない何かが あるような気がして そこには 太陽のかけらが たくさん 誰かの歌った歌も あるし 雲の切れ端もある 夜が落とした...
ティト2016年11月27日1 分高原を縫う道行けば高原を縫う道行けば 山の声 ゴウゴウと吹き渡る きょうの会議は 終了と 伝え合う もう春の用意は出来ました 枯れ草の間に 黄色タンポポ 空色イヌフグリ 紅色ホトケノザ #詩
ティト2016年11月27日1 分秋と川秋が川に流れて行く 赤い葉が一枚 秋をのせて 流れて行く 流れて行く赤い葉を 追いかけて行く 赤い葉は瞬く間に消えて行く 赤い葉をのせた波を 追いかけて行く 波も瞬きの間に消えて行く どうしたって赤い葉は捕まえられない ...